静岡県では、平成23年に発生した東日本大震災を受け、第4次地震被害想定を公表し、地震・津波対策を推進しています。
しかしながら、静岡市清水区江尻から日の出地区の津波防護施設の整備は、これまで、幾度となく検討してきましたが、様々な御意見があり、整備する位置(津波防護ライン)が確定しない状況にありました。
当地区は、住宅や工場が密集し、一旦津波に襲われると甚大な被害が発生するおそれがあることから、早急に津波防護施設を整備する必要があります。一方、当地区は、富士山や港の美しい眺望に恵まれ、多くの市民や観光客に親しまれており、整備に当たっては、景観や賑わいへの配慮も重要となります。
このような状況を受けて、平成26年6月に地元住民や港内企業の代表者、学識経験者、行政機関で構成する「清水港海岸 江尻・日の出地区
津波防災対策検討委員会」を設置し、当地区の津波対策を検討してきました。委員会は、平成27年9月までに6回開催され、県が提示した地震・津波に関する資料や地元住民・関係企業の意見等を参考に検討・審議し、「清水港海岸 江尻・日の出地区津波防護施設整備計画」をとりまとめました。
当地区の海岸管理者である静岡県では、今後、委員会がとりまとめた本計画の理念や基本方針に基づき、津波防災の安全度を向上させるため、津波対策を鋭意推進していく予定であります。
「清水港海岸 江尻・日の出地区 津波防護施設整備計画」は、清水港管理局 企画整備課で閲覧できます。